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TOEFL iBT 純ジャパの100点勉強法 ③リスニング対策

どうぶつの森アプリをインストールしてしまったせいで、すっかり更新を忘れていた。

 今回はリスニングについて。 
私のリスニング点数遍歴は21→22→28といったところ。 2回目の受験で思うように伸びなかったため、勉強方法を自分なりに工夫した。
この記事ではTOEFLリスニングの特徴と28点を取るまでの対策について記述する。


 【TOEFLリスニングの何が怖いか】

 ①話がややこしい 

TOEFLは英語を母国語としない人の留学の際によく課される試験である。 
そのため、「コイツは英語の講義を受け英語を使って学生生活を送れるか?」という点を主に見ている。 
リスニングの内容もこの意図に沿ったものとなっており、大学生活内でのトラブルについて職員に相談する内容が1題、専門的なレクチャーが2題、計3題がワンセットとなっている。通常は3セット出題される。 

前者は使っているワードこそ難しくないものの、日常会話なので話すスピードが速く、少しでもわからないとすぐに置いていかれてしまう。
後者は専門的な語彙が登場するほか話題も移っていくので内容を追うのは難しい。 



 ②長い 
1セットでだいたい20〜25分くらいだろうか。それが3セットあるというのだから、リスニングが終わる頃には疲労困憊である。

 専門的な小難しい話を1時間以上も傾聴する機会はあまりないので、慣れていないと 
聞き逃す→わからなくなる→諦めて寝る 
ルートに直行してしまう。 


 【対策】

 ①長時間リスニングの訓練 

前述のように、英語を長い間聴き続けるのはなかなか消耗が大きい。だが、慣れることはできる。 

まずは過去問集を使うなどして実際と同じ時間聴く訓練をしよう。 

気をつけるべきなのが、大問1つずつのようにコマ切れの練習をしてはいけない。練習の目的はリスニング力をつけることのみならず、長時間の集中力を養うことなのだ。

 私は2回目の受験に備えて平日の短い時間でも少しずつ学習をしようと一日一題のような解き方をしていたが、2回目の受験は見事に第2問で集中力が尽きて諦めモードに入った。これではあまり意味がない。 

なんとか時間を捻出して、一回分(3セット)を一気に続けて解く練習をすると良いと思う。 


 ②効率的なメモの練習をしよう 

「メモを取ると聴き逃す。メモはなるべく取らずに聴くのに集中しよう」というネットの記事に触発され、2回目の受験はほぼメモなしでリスニングを行ったが、これは失敗だった。 当然ながら内容を忘れたのである。 

TOEFLの試験は結構細かいことを聞いてくるので、メモなしに乗り切るのはよほどの記憶力がない限り難しいだろう。

 メモはしっかり取るべきだ、というのが私の考えだが、なにも人に見せるわけでもないので、情報さえあれば雑で構わない。

キーワードの羅列でもいいし、日本語でなんとなくの流れを記録するだけでも十分だ。

 私の考えるコツは、「二者を対比する流れが出てきたら注意する」ことだ。

例えば従来の考えと現在の考え、惑星1と惑星2、のような感じだ。これは設問でもよく狙われるし、メインの話題になることが多いので対比関係をしっかり把握することは重要である。

表を作れとまでは言わないが、箇条書きにして項目ごとにまとめると話がわかりやすい。

 また、「段階を追った話は流れを映像でイメージする」ことも理解に一役買う。 

例えば地層の形成や生態系の変遷などがこのタイプに含まれる。

こんな話がリスニングで登場したら、NHKの自然系番組のCG映像のようなものを頭の中で作り上げ、ビジュアルイメージを作ろう。
単語の羅列よりよっぽどわかりやすい。


 ③とにかくリスニングに慣れよう 
リスニングは慣れだ。
小手先のテクニックはあまり通用せず、地道な努力が必要になる。
 そのためには日常的に英語に触れるのが望ましいが、せっかく勉強するのだから楽しくやるべきだ。好きな海外ドラマを見ているだけでも十分勉強になるだろう。


 参考までに、私が視聴していたもの 

天下のBBC様。慣れておけばイギリス英語にも対処できる。6 minutes Englishあたりが定番だろうか、少し簡単だが継続するにはちょうどいいだろう。ガチなニュースもあるがそちらは少々長すぎる。

 ・Big Bang Theory (ドラマ) 
おすすめ海外ドラマ。シットコムといわれるタイプのコメディだ(志村けんのバカ殿様みたいに、セットの中で演じて面白いポイントで笑いが入る感じ)。 
知的だがオタクでコミュ障な天才物理学者達と隣に越してきたごく普通の女性が繰り広げるドタバタコメディである。
少々下品だがめちゃくちゃ面白いのでおすすめ。 大学の話題やアカデミックな用語も度々出てくるのでTOEFLに案外合っているかもしれない 

・Crash Course (YouTubeチャンネル)
 世界史、哲学、科学と様々な学問領域をポップなアニメーションとともに一般向けに紹介するYouTubeチャンネル。とてもクオリティが高い。 
「難しい用語を聴いて流れをイメージする」という練習ができるのでTOEFLにうってつけではないだろうか?長さも10分前後とちょうど良い。

 ・Screen Junkies (YouTubeチャンネル) 
映画の予告編に毒舌ツッコミを入れるチャンネル。 はっきり言ってTOEFLとは関係ないが、早口の英語について行く練習はできた。 何より内容が面白い。
たまに好きな映画がdisられると頭にくるが(ローグ・ワンがスーサイドスクワッド呼ばわりされたのはムカついた。ずっと面白かっただろ)。 

 ……とまあ、ご覧の通り自分が観て愉快なものしか視聴していないので(BBCは微妙だが)、そんなもんで良いのではないか。 


 ④知識を増やそう 

最後に、英語とは1ミリも関係ない話。 
当たり前だが知識のある話題のほうが聴きやすい。 

例えば私は考古学の話をされても訳がわからず一から理解するのに苦労するが、一方で例えば好きな美術史や生物学の話が出たら変な話リスニング音量をゼロにしても問題には答えられる(第3回はそういうケースだったので運が良かったといえる)。 

試験が差し迫っているならそんな悠長なことをしているヒマはないが、時間に余裕があるなら空いた時間に色々な本やサイトを読むなどして知識を増やせば「当たる」確率が増すのではないだろうか。 


 【おわりに】

 最後は適当な感じになってしまったが、リスニングはテンプレ云々のような技がなくひたすらリスニング力を高めるしかないので、それなりの努力が必要とされる。 

だが、せっかく努力するなら楽しもう、ということで、公式過去問集を満足にやったなら好きなドラマなりYouTubeなりを観て楽しく英語に触れるのが一番だろう。