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TOEFL iBT 純ジャパの100点勉強法 ①100点への道のり、体験記


海外留学を視野に入れる大学生への刺客、TOEFL
こいつは受験料がアホみたいに高く(レートによるけど3万弱くらいだっけか)、大学で怠け腐った身にはぶっ続け4時間という所用時間が引くほど長く感じられ、おまけに難しい。

そう、難しいのである……(死んだ目)

私はこのテストを一昨年の夏に一度、今年の8月と11月に一度ずつ、合計三回受けている。

スコア変遷は87→93→100。

前回遂に100点の大台に乗ったのだ。
純ジャパ理系英語オンチの私にとって、これはまぎらもない快挙である。

ちなみにスコアの詳細はこんな感じ

1回目 R26 L21 S19 W21 計87
2回目 R26 L22 S20 W25 計93
3回目 R28 L28 S20 W24 計100


スピーキングが悲惨なままだって?
こまけえこたあいいんだよ!


まあ次伸ばすとしたら間違いなくスピーキングだし、自分でもスピーキングが絶望的に下手(録音開始のビープ音が鳴ると突如として千に砂金を差し出すカオナシのような声を出してしまう)なのは承知の上なのだが、いかんせんスピーキングは伸ばすのが難しい。
結構対策したんだけどな…このへんは後日別記事で振り返るとする。

本記事では各回の概況と全体的な戦略について述べる。


【第一回】

・概況

大学のプログラムで急遽スコアが必要になり、一ヶ月を切った状態で申し込んだ。
当時はまだ大箱であるソラシティがなく、残席状況は悲惨だった。私は横須賀への長旅を余儀なくされ、普段は専門学校として使われている教室はおんぼろノートPCに申し訳程度の仕切りと惨憺たる有様だった。無論耳栓代わりのヘッドフォンなどという小洒落た代物など無い。

TOEFLについて何も知らずに行ったため、国際空港さながらのボディチェック+パスポートチェックには衝撃を受けた。集合時間より早く着き、休憩時間には呑気にのり巻きなど食べていた。

・対策

ほぼ無し。強いて言えばテストの形式だけは把握して行ったが、ぶっつけ本番と言っていいだろう。

・結果分析

大学受験直後であり、リーディングは特に困らなかったが語彙が足りず単語の意味を問う問題で失点したものと思われる。

リスニングは長すぎて途中からムーディ勝山よろしく右から左へと流れていったため解答精度は低い。この時はダミーがあからさまだったので最後の大問は聴かずリフレッシュに充てた。

スピーキングは悲惨であった。特に1問目の自分の体験を述べるものは私自身何を言っているのかわからないほど支離滅裂だった。

ライティングはこの時は書き方のお作法のようなものをあまり把握していなかった。


【第二回】

・概況

前回と同じ轍を踏まないよう三ヶ月前に申し込んだ。
会場は御茶ノ水ソラシティ。専用会場である。据え置きPCにしっかりしたヘッドフォン、他に防音用のヘッドフォン、たくさんのスタッフと申し分ない環境である。ただし人でごった返していた。

様々なサイトで「遅めに行くと休憩中に先に始めた人のスピーキングが聞こえるので問題内容を事前に推測することができる」とあったのでそれに倣い遅めに向かったが、考えることは皆同じなのかそれでも真ん中くらいの入場時間であった。

・対策
公式過去問集を一通り解いた。特に前回ダメダメだったスピーキングの自信はあった。ライティングに関しては何もやっていない。

・結果分析

何もやっていないライティングが伸びたが、これは大学のプログラムで散々エッセイ課題を出されていたためと思われる。

リスニングは予想に反しズタボロであった。内容について行けなくなり途中で虚無虚無プリンを発症してしまったうえ、ダミーが変わったらしく本当にダミーなのか判別がきかず、聴くのか聴かないのかどっちつかずの状態で最後の大問を無駄にした。

スピーキングは前述の小賢しいワザが役立ち体験系の問題は事前に推測した内容に沿った解答を行えた。ただしスコアの伸びは微妙だった。


【第三回】 

・概況

再びソラシティ。ここは箱が大きいので1ヶ月前でも残っていた。ソラシティ会場ができて本当によかった。前回と同じくらいのタイミングで到着。

・対策

後がない状況だったので今度ばかりはガチでやった(当社比)。

まず有名な単語帳3800を買い、リーディングの語彙問題でうろたえないようボキャビルに努めた。

過去問集をもう一周し、リスニングの強化を図った。特に前回の敗因は「聴くのに集中するためにノートをとるな」的なネット記事を鵜呑みにしてノート絶無で行った結果聴いた内容を忘れる、という馬鹿の極みのような失態によるものであると反省したのでノートの取り方を意識して練習した。

スピーキングも予想問題を使って大問1,2の対策をした。いけると思ったんだけどなあ……

・結果分析
練習の甲斐あってリスニングは伸びた。やったあ!
リーディングについても今回は語彙問題でほとんど困らず、努力は報われるのだなと嬉しくなった。
ただしスピーキングは伸びなかった。どう伸ばせばいいのか教えてほしい。


【ここまで終えて思う、TOEFL iBT100点に必要なこと】

リスニングは伸びる。

まずこれは一人でもできるうえ、お金がなくてもネットで目ぼしいポッドキャストでも聴いていれば十分対策になる。
加えてリスニングは他のセクションでも必要とされるため、リスニング力が上がることで他セクションでの得点につなげることも可能だろう。


純ジャパはどうしてもスピーキングで躓くし、現に私もそうである。ただし、私が言えるのは、

スピーキングがクソザコでも100点に乗せることは可能だ

ということだ。 

そのためには得点をあげやすいリーディングとリスニングでほぼ満点に近い点を取るつもりで対策する必要がある。詳細については後日書くこととする。